全長3.17m、全幅1.42m、全高1.29m、重量3.15t。記録的に小型軽量のカルロ・ベローチェCV35は戦前の「小さくて安い」戦車の代表格のひとつだった。イギリスの有名なカーデンロイドMk.IVのライセンスを受けてイタリアのフィアット・アンサルド社が開発したこの戦車は、本家のカーデンロイド同様、輸出に大成功をおさめた。輸入国はアフガニスタン、アルバニア、オーストリア、ボリビア、ブラジル、ブルガリア、中国などである。CV35は世界のベストセラー戦車だった。 しかし、他の「小さくて安い」戦車同様、実際に戦闘に投入されると、その成功はたちまち過去のものとなった。スペイン市民戦争で、本車は「まったく役に立たない」という評価を下される。
CV35は敵歩兵の特火点(機関銃陣地)を撃破するために作られた戦車である。武装はブレダ8mm機銃が2梃、最大装甲厚は15mmだった。
イタリア陸軍機甲部隊の悲劇は、戦前の商業的成功と現実の戦闘での敗北のギャップを早期に埋めるだけの生産力のバックアップを得られなかったことである。 よく売れる商品がよい商品とは限らない。兵器においても、また同じである。イタリアは本車を2000台も生産し、自国の若者の悲劇的犠牲をもって、その実例を歴史に刻んだのだった。
9年前に購入したホワイトメタル製のガレージキットです。さしたる制作技術もない私がなんでこんなキットを買ったのか、今では皆目わかりません。 追記:徳島モデラーズクラブ(T.M.C.)主宰「マイナーキットコンテスト」(2002年)に本作を出品したところ、5位入賞となりました。T.M.C.の方々、ならびにネット上で本作を鑑賞、投票していただいた方に感謝申し上げます。 |